スパイダーマンがアニメとなり、スパイダーバースという名前で映画化されます。
既に予告動画も公開され、思わずうぉっ!と独特の動きや演出に驚くのではないでしょうか。
キャラだけでなく、緻密に描かれた背景といい、今作における本気度がひしひしと伝わります。
このように、隅から隅まで作り込まれているのですから、制作過程が気になるところです。
スパイダーバースはどのようにして制作されたのでしょうか。
どのように作られた?
スパイダーバースはこれまでにあったアニメとは違い本当に綺麗。
動きといい、背景描写といい凄まじい作り込みです。
それもそのはずで、3DCGと手書きアニメーションをミックスさせた作りとなっています。
今回制作を担当したのは、バンクーバーのアニメ制作チーム。
カリフォルニア州・カルバーシティを拠点とする、180人のアニメチームの大半がバンクーバーに移り制作開始となりました。
その瞬間からこのような息を呑む作品が生み出されていったのです。
わあぉ!!
ニューヨークの街にダイブするシーンはあまりの描き込みに思わず見とれてしまいます。
引用:https://i2.wp.com/spidermannews.com/
こうした特殊な技法で作成されたこともあり、配給元のソニーアニメーションは米特許庁に特許申請したほど。
結果として2018年12月のアニメ映画における全米興収を塗り替え、9000万ドルの制作予算に対し既に約3450万ドルを稼いでいます。
第76回ゴールデングローブ賞では、アニメーション作品賞を受賞したスパイダーバース。
第91回アカデミー賞にもノミネートされ、これからも更に人気が高まりそうです。
制作過程とは?
こではスパイダーバースがどのよう制作されたのか裏側を少し紹介。
まず流れとしては、キャラクター毎のCGレンダリング作成から開始し、その上に手書きで描画していきます。
その過程で顎や輪郭といったアンカーポイントを複数定め、そのポイント間をどのように線で結んでいくのかをコンピュータに教え込むという一連の方法で作られました。
また、アニメに通常使われている毎秒24フレームではなく、毎秒12フレームにしています。
敢えてフレームレートを落としたのは、手書き漫画のような演出に拘っていたからです。
※フレームレート(1秒間のコマ数単位。パラパラ漫画の様なもの)
それでは具体的にどのように制作されたのか、映像も公開されているので確認してみてほしい。
(設定で字幕変更可)
非常に手間と時間をかけ、6種類のアニメーション技術とテクノロジーを駆使しながら、1秒のコマを仕上げるのに1週間程かかっていたそう。
制作過程を知った後では、スパイダーバースの見方がより一層広がりますね。
まとめ
スパイダーバース制作に関する内容をお伝えしましたが、これほど手の込んだものとは想像できたでしょうか。
一秒一秒がこうした積み重ねで作られているわけですから、しっかりと目に焼き付けながら楽しみたいものです。
尚、あまりの人気ぶりにアメリカ本国ではテレビアニメの計画が始まったり、スピンオフや続編の制作も決定しています。
映画のような演出になるかは不明ですが、キャラクターが多いこともあって長く楽しめるアニメになるはず。
コメント