ヒットマンを連想させる出で立ち。
闇の中に紛れながら、さっそうと空中を駆け巡る。
スパイダーバースでは、黒がシンボルカラーの”ノワール”というクールなキャラが出てきます。
まるでブラックホールのように暗闇感たっぷりなノワールとは、どのようなキャラなのでしょうか。
ここではそんなノワールについてみていきましょう。
ノワールとは?
全体が黒に包まれたノワール、その名称はスパイダーマン・ノワールで、中身はピーター・パーカーになります。
職業はレポーター。
※コミックSpider-Man Noir #1(2008)の表紙。
えっ?、ピーター・パーカーはスパイダーマンの主人公なのでは?
そう思いたいところですが、実はノワールもピーター・パーカーなのです。
それはなぜかといえば、ノワールは1930年代版のピーター・パーカーという設定。
その当時は暗黒の木曜日と呼ばれたウォール街大暴落が起き世界恐慌の真っ只中でした。
そうした時代背景の元に誕生したスパイダーマンということになります。
ノワールに変身したきっかけは、犯行現場を目撃したことから始まります。
ピーターは窃盗最中の骨董品が積み下ろしされているのを確認。
その骨董品の中には蜘蛛の像があったわけですが、犯人達の不手際で壊してしまいます。
するとその像の中からは毒蜘蛛の大群が放たれ、内一匹がパーカーに噛み付いたのです。
その蜘蛛はやはり放射線を浴びていました。
しばらくするとピーターは、スピードや俊敏さといった蜘蛛の持つ特徴を手に入れ、スパイダーマンとしてデビューすることになったのです。
ユニフォームは、彼の叔父が第一次世界大戦時に使用していた飛行士の服装をベースに作成されました。
ちなみにノワール(noir)という名前はフランス語で、(暗)黒や正体不明という意味があります。
ノワールはそんな時代のカラーを背負いながら、ニューヨークを舞台に戦うことになったのです。
身に付けているものは?
ノワールはレポーターということで、大戦当時のファッションを意識した格好をしています。
服装はトレンチコートにフェドラハット(帽子)、ホルスター付ベルト、パイロットゴーグルが基本。
愛用の武器は二丁の拳銃(S&W M10)と、サブマシンガン(トンプソン M1927)。
2つの武器を巧みに使い分けながら敵を葬り去ります!
服装から武器まで当時の特徴を取り入れている点で、まさにクラシックスタイルなスパイダーマンといえますね。
ヴォイスは誰だ!?
狙った獲物は逃さねえ!!
・・・そんなセリフが似合うノワール。
米国版ノワールのヴォイスはあの怪優、ニコラス・ケイジが担当しています。
動画ではモノトーンで表現されており、ニコラス・ケイジのヴォイスに合わせて動くノワールがとても格好良いです。
日本語版に関しては1月現在はまだ決まっていません。
俳優の吉田鋼太郎さんあたりだとはまり役かも。
まとめ
ノワールは大戦期の世界からタイムスリップしてきたスパイダーマンです。
世界恐慌、第一次・二次世界大戦、当時は暗黒の時代でしたから、ノワールはそんな世相を体現したキャラだといえます。
ヒーローとなり、持ち前のストイックさで巨悪に立ち向かうノワール。
それはあの時代を繰り返すなという、メッセージ性も込めて生み出されたスパイダーマンなのかもしれない。
コメント
[…] いえば、ヴェノム、マイルズ版スパイダーマンが思いつきますが、これはおそらくスパイダーマンノワールにインスパイアされたステルススーツ。スーツづくりが趣味のトニーが生前に残 […]