DCコミックスから新たなヒーロー、「シャザム!」が映画になってやって来ます。
子供のように無邪気でありながら、6つの力を駆使して悪をやっつける。
そんなコミックスの世界観を大事にしながら作られているので、実写でも安心できそう。
コメディ要素たっぷりでありながら、映画では所々におや?と首をかしげるようなものがあったりするのです。
そこで映画シャザムにおけるネタバレ的な事柄について、変身前後に分けて解説していきます。
シャザムのネタバレ -前半-
まずはこちらのトレイラームービーをみてほしい。
バットソン少年を取り巻く環境や、地下洞窟に迷い込みシャザムとなり、破茶滅茶な行動に至るまでが収められています。
一見何気ない風景が流れているようにみえて、実はこんなネタ要素が?というものを取り上げてみます。
*フレディ・フリーマンの部屋(0:23~)
机の上棚にあるフィギュアはスーパーマン。
それにフリーマンは、あの”アクアマン”のロゴマークTシャツを着ていました。
これがそうです。
引用:http://getyourcomicon.co.uk/
Tシャツ全体のデザイン
引用:https://movieex.net/site/cn-190109hta21
*また、ある場面では本が置いてあり、内容はDCヒーロー全般を記したもの(ジャスティス・リーグ)。
その横に飾っているのは、バットマンの武器・バットラング。
机の引き出しにはスーパーマン関連の新聞で埋め尽くされています(0:38~)
引用:https://www.technobuffalo.com/
*複数人でテーブルを囲んでいるシーン(0:25~)
全員が手を重ね合っていましたが、これはコミック”The New 52”にある、シャザムファミリーがモデルになっています。
引用:https://img.wallpapersafari.com/
DCコミックスのオールスターが友情出演してましたが、あなたはいくつフリーマンの部屋で発見できたでしょうか。
次は外出時のネタバレ。
*フリーマンは青いジャケットを着ていました(0:45~)
これも意味があり、原作のキャプテンマーベルJrのスーツが青色だったことによるものです。
付け足しておくと、着込んでいる赤いTシャツはバットマンがプリントされている。
*場所は移りバットソンとフリーマンが食事を摂っていたシーン(0:42~)
後ろの壁には”FAWCETT CENTRAL”の文字がアーチ状に書かれています。
これはシャザムが誕生した当時の出版社名が使われているのです。
原作の舞台はニューヨークシティだったのが、映画ではフォーセットシティへと変更になりました。
なので学校もそれに合わせた名前になったのです。
シャザムのネタバレ -後半-
バットソン少年が二人組の不良少年に追いかけられ、危機一髪電車に乗り込んだ場面。
*しばらくして辺りは不穏な空気に包まれ、電光掲示板に謎の7文字が浮かびあがります(1:09~)
実はこれ、7つの大罪を表しているとのこと。
7つの大罪とは、
- Pride – 高慢
- Greed – 貪欲
- Envy – 嫉妬
- Wrath – 激怒
- Lust – 肉欲
- Gluttony – 暴食
- Sloth – 怠惰
を意味します。
これはキリスト教の考え方で、人間を罪へと導く欲や感情を7つに分類したもの。
あの人気漫画のタイトルにもなる程、有名な概念となっています。
実際のコミックではこんな感じで登場していました。
引用:https://cdn2us.denofgeek.com/
バットソン少年は街で新聞を配っていると、見知らぬ男に声をかけられついて行きます。
その時、不思議な絵柄が刻まれた列車に乗り込み、辿り着いた先はウイザードのいる地下洞窟。
その途中、7つの大罪を模した像が、バットソン少年を歓迎するかのように見守っています。
と、映画ではこの列車の古代文字と像を掛け合わせ、地下鉄の電光掲示板に応用したというわけです。
次は地下洞窟内。
*バットソン少年が洞窟に入った瞬間、鏡が奥に見えます(1:20~)
こちらはコミックにも登場し、魔法の鏡”フランチェスカ”という名前で、道案内的な役割といったところでしょうか。
*少し進むと階段があり、石で出来た7つ椅子が見えます(1:28~)
こちらもコミック”The New 52”にて、”永遠の評議会”という名称で登場していました。
7人の魔法使いから構成され、属性が異なる7種の魔法を担当。
これは先程の7つの大罪を戒めるために用意された、象徴的なものだと推測できます。
*最後はシャザムが変身を遂げた直後に映る背景にもちょっとした演出が(1:45~)
壁にガイコツのイラストが描かれているはず。
実はこれ、DCのアンチヒーロー”LOBO”に出てくるガイコツをモチーフとしています。
LOBOはマーベルにおけるヴェノム的な立ち位置で、バイクをこよなく愛する凶悪な賞金稼ぎ。
結構グロ風な描写にも関わらず、ちょい悪オヤジなキャラがウケて根強いファンが多いです。
引用:https://webstockreview.net/
まとめ
シャザムの映画にはかなりのネタバレ要素が散りばめられていましたね。
まさかこんなところにこんな意味があったなんて・・と新たな気付きがあったかもしれません。
どうしてもシャザム(バットソン)とフリーマンのやり取りが面白くて、こうした点はついつい見過ごしてしまいますね。
DC好きにとってはたまらない演出だけに、終始ニヤリしてしまうことでしょう。
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