ジョーカーの成り立ちをセンセーショナルに描いた映画「ジョーカー」。
不気味な雰囲気に包まれたトレーラームービーも公開されました。
暗い過去を引きずりながら、ジョーカーへと変貌を遂げるサイコホラーな内容だけに、
怪しい建物やピエロの仮面を被った人だらけ
といった不可解な部分が多々映っています。
そこで、トレーラー映像からネタバレと思われる10選を紹介しよう!
ジョーカーのネタバレ10選
US版の予告動画が公開され、早速ファンのみならずネガティブ指向な人々を惹きつけているようです。
全体的に闇がちならぬ病みがちなだけに、気分が落ち込んだ時は観るのを控えた方がいいかも。
それではここから一気にネタバレしていきます。
1.元ネタ
今回のジョーカーはオリジナルということになっている。
ところが、1989年に発表された小説『The Killing Joke』をヒントに作られました。
The Killing Joke -あらすじ-
最悪の一日が、幕を開ける―。
アーカム精神病院からゴッサム最凶の犯罪王ジョーカーが消えた。
脱獄に成功したジョーカーは、ゴッサム市警本部長ゴードンを拉致し、フリークスの集まる遊園地で、ある実験を試みる…。
絶望的な状況下において、人はどこまで正気でいられるのか? そしてジョーカーを狂気に駆り立てる「過去」とは?
アメコミ界の異端児アラン・ムーアが、ジョーカー誕生の秘密を暴く!!
2.時代は1981年
本名:アーサー・フレックは笑いだすと止まらない精神的な病気持ちで、ソーシャルワーカーの助けを借りながら道化師として働いている。
一方でアーサーは母親の世話をしていたりと生活環境は複雑。
そんな1981年はジョーカーの始まりでもあり、ブラック環境を耐えてきた年でもあります。
3.飾られている絵
アーサーと母親が住む部屋の壁には2枚の絵が飾られているのをご存知でしょうか。
薄暗くて見落としがちですが、人物画らしきものが確認できます。
飾られているのは画家トマス・ゲインズバラの「青衣の少年」と、画家トーマス・ローレンス「ピンキー」。
引用:https://obs.line-scdn.net/
なぜこの2枚を飾っているのか定かではないですが、お金や富が関係しているのかもしれません。
それは、ゲインズバラの言い伝えに「肖像画は金のために、風景画は楽しみのために描く」とあり、「ピンキー」は裕福なジャマイカの農園主の娘がモデルです。
今の生活状況を打破したいという想いからなのでしょうか。
4.貧困化の原因
アーサーは家でいつも母親のペニーを世話している。
とはいってもシャワーが無く、カップで髪を洗う等の不自由な生活を強いられています。
引用:https://filmschoolrejects.com/
ペニーはトーマス・ウェイン市長の元で働いていましたが、突然仕事を失い親子共々貧困に陥ったのです。
こうした事情から、アーサーは精神が壊れると同時に富裕層と対立していく事になります。
5.ソーシャルワーカーの名前
アーサーの良き理解者として親身に語りかけるソーシャルワーカー。
身分証には”デボラ・ケイン”と記されています。
コミック版「バットマン究極の悪」にもソーシャルワーカーとして登場していました。
6.ソフィー・デュモンド
シングルマザーでありながら、アーサーに好意を抱いている謎の女性、ソフィー・デュモンド。
彼女はアーサーと同じアパートに住んでいるようで、同じく貧しい生活を送っている。
アーサーのあらゆる話を聞いている内にやがて恋人関係に?
公式でも詳しいことは未だに不明な彼女。
ただ、ヒロイン的な存在だけに何かの重要な役割を果たす可能性が高いといえます。
7.患者
予告編では”ARKHAM STATE HOSPITAL”という建物を訪れ、担架に乗せられジタバタする患者と遭遇。
コミックスでも”アーカム・アサイラム”という名の精神病院が存在し、正気を失った犯罪者は皆ここに収容されていました。
アーサーかかりつけの精神病院だと思われます。
8.ポスターの意味とは?
地下鉄に沢山貼られたポスターの男性はゴッサムシティを統括するトーマス・ウェイン市長。
あ、でもよくポスターを注視してください。
引用:https://scdn.line-apps.com/
というのも、名前が「Wanye」と表記が間違っているのです(正しくはWayne)。
これはカニエ・ウェスト(Kanye West)を文字った、或いは貧困層による抗議の表明といった憶測が飛び交っているようです。
しかもトーマス・ウェイン市長はあのトランプ大統領に例えられています。
かなり意味深なポスターであることは間違いなさそう。
9.地下鉄路線地図
アーサーが地下鉄に立ち寄った際、路線マップが表示されていました。
実はよく見てみると、DCに関連した名前が散りばめられていたりします。
ゴッサムは勿論のこと、この他にも次のような隠し要素があったのです。
太字表記の元ネタは次の通り。
Otisburg : 1978年の映画スーパーマンに出てきた地名
Kane County : バットマンの共同制作者ボブ・ケインから
Coventry : ビデオゲーム – バットマン アーカム・ビギンズにあった地名
Bowery : 上と同じ
Sheldon Park : 上と同じ
Rogers : マーベルとDCコミックスの漫画家、マーシャル・ロジャースから
Grant Field : バットマンのタイトル作家、アラン・グラントから
Snyder : 映画『ジャスティス・リーグ』の監督、ザック・スナイダーから
そして小さく表示されている各地点は、ニューヨーク市の地下鉄の駅名が使われているそうです。
10.地下鉄はピエロだらけ!
ピエロの集団からボコボコにされる金持ち風の男性。
思わずゾットする光景ですが、これは富裕層に対する抗議活動という見方が大きい。
市長のポスターにもあるように、実はトランプ政権に対するメッセージもあるのだとか。
政治的意図を含ませていたりとストレート過ぎです。
まとめ
「ジョーカー」にもあったネタの数々。
DC系はもとより政治もさり気なく絡めるなんて、ハリウッド界の露骨な本音が込められた映画だといえます。
精神的に苦しむ人々、貧困格差、政治等々、こうした鬱過ぎる内容をひとまとめにした内容だけに、関心を持つ層が増えそうですね。
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