作家・百田尚樹氏の小説『フォルトゥナの瞳』が’19年2月に映画化されることになりました。
「永遠の0」や「海賊とよばれた男」よりは目立たない作品ですが、百田氏が手がけただけあり人気が高いです。
タイトル初見だと、思わず舌をかんでしまいそうなカタカナ語。
表紙書かれているフォルトゥナとは一体どのような意味なのでしょうか。
また、映画でフォルトゥナはどのように描かれているのでしょうか。
フォルトゥナの意味とは?
ということで、それはズバリローマ神話の女神・フォルトゥナ(Fortuna)を意味します。
運命を決める舵輪を備えているのが特徴で、タロットカードにも登場するほど有名。
また、フォルトゥナとは幸運を意味するフォーチュン(fortune)の語源でもあります。
そう、AKB48の代表曲でもある「恋するフォーチュンクッキー」のタイトルでも使用され親しまれている存在です。(フォーチュンクッキーとは、おみくじをはさんだお菓子)
また、幸運と深い繋がりのあるギャンブルにおいてルーレットがありますが、丸い形で別名カジノの女王と名前が付くほど。
他にも宝くじの当選はルーレットを回転させ矢を放つ、ガラポン抽選機を回転させ当たり玉を出したりと、こうしたイベントには女性が対応する事が多い。
フォルトゥナ女神と輪の名残りは今もこうして、様々な場面で見受けられるものですね。
フォルトゥナの瞳と運命の関係は?
フォルトゥナの瞳は運命がテーマ。
物語に登場する主人公・木山慎一郎は幼少期に飛行機事故で両親を失います。
そこから突然の運命なのか、死んで行く人間が透けて見える能力を手に入れることに・・。
その能力がフォルトゥナの瞳と呼ばれるもので、視界に映る人の余命が分かるだけに悩まされ続けます。
ある時、携帯ショップの店員・桐生葵と運命の出会いがあり、そこから恋人同士の関係になります。
しかしそんな幸せはいつまでも続かず、突然葵の体が透け始めるわけです。
慎一郎は死が差し迫っている葵の運命を変えることが出来ますが、その分だけ自身の死期が早まることになり、そこでも運命の選択を迫られることに・・・。
飛行機事故、恋人との出会い、別れ、選択・・と、あらゆる場面であらゆる運命が描かれています。
このようにフォルトゥナの瞳では、運命と神話を結びつけたのが1つの特徴といえます。
まとめ
「フォルトゥナの瞳」は女神が乗り移り、二人の運命を翻弄していくことから実にファンタジックな恋愛モノ小説ですね。
しかも、百田氏がこのような世界観を書いていたギャップにも驚かされます。
フォルトゥナの瞳という作品が生まれたのも、女神が百田氏に与えた運命によるものだったのかもしれません。
コメント
「フォルトゥナの瞳」今頃見ています。
フォーチュンと同じ運命を意味するそうです。ロケ地が 関西が多い作品で懐かしい記憶が蘇ります。神木隆之介くんが素敵な青年を演じています。