ウィーアーリトルゾンビーズのテーマ曲がピコピカッ!使用機材は?

邦画

クレイジーでありながら革新的な美しさだ!!

とまで評された長久允監督作の映画「ウィーアーリトルゾンビーズ」。

 

この度、”サンダンス映画祭 審査員特別賞 受賞”と”ベルリン国際映画祭 準グランプリ受賞”を果たし、2019年6月14日に上映開始されます。

 

本編では架空の少年少女バンド「LITTLE ZOMBIES」がテーマ曲を歌っており、作風がブッ飛んでいるのです。

 

今回はそのテーマ曲について取り上げてみました。

テーマ曲を聴いてみる

主人公のヒカリ(出演:二宮慶多)は両親を亡くし、火葬場で同じ境遇のイシ、竹村、イクコと出会います。

その時から自分達の失われた心を取り戻すため、”LITTLE ZOMBIES”を結成。

 

お葬式ムードから一転、自虐的な歌詞を交えながらピカピカフラッシュ、ピコピコ電子音をふんだんに使用した変貌ぶりです。

 

映画の中では、その毒特の個性を放ったテーマ曲を歌っているので必見!

 

音楽グループ「LOVE SPREAD」による楽曲提供。

美術セットはmagmaが担当。

全編iPhoneで撮影され、歌い慣れてない普通の子供らしさを引き出すため、敢えて飾らない演出に拘ったそう。

それを思えば、ヒカリの終始ズレた音程はご愛嬌といったところでしょうか。

ちなみに最後の「おい、おい!」と声をかけているのは池松壮亮さんになります。

 

 

色んな意味で香ばしく、まばゆい輝きを放つテーマ曲。

実は長久監督がリスペクトしたという、元ネタに相当する曲により誕生したのです。

 

テーマ曲の元ネタとは?

それはたった今、世間をお騒がせしている電気グルーヴの隠れた名曲”N.O.”(エヌ・オー)。

曲名のN.O.は拒否の意味ではなく、イギリスのテクノロックバンド ”ニュー・オーダー”の頭文字を取ったものです。

 

作詞・作曲は石野卓球。

1994年に発売された3枚目のシングルで、4枚目アルバム「VITAMIN」に収録されている。

 

メロディやテンポが確かにリトルゾンビーズの曲と似ていますね。

おまけにネガティブ表現な歌詞もそっくり。

瀧さん効果もあってか、映画の注目度も更に高まりそうな予感!?

 

使用した機材

ここからはテーマ曲で使用していた機材を紹介。

構成はベース、シンセサイザー、ドラム。

 

■ベース

竹村(出演:奥村門土)を演じたモンドくん。

テレビにも取り上げられた事のある天才似顔絵画家で、今作ではベースに挑戦。

弾いていたベースはフェンダーのAmerican Performer Jazz Bass Sunburst。

2ヶ月間毎日練習していたそうで、芸術肌なのか弾きっぷりも見事ですね。

引用:https://item.rakuten.co.jp/gakkiwatanabe/

 

 

■シンセサイザー

イクコ(出演:中島セナ)が弾いていたのはKORG「M1」のシンセサイザー。

M1は1988年に発売され、当時は伝説の名機とよばれる程でした。

8トラック内蔵シーケンサー、初のPCM音源搭載。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/

 

今ではすっかり色褪せヴィンテージのような扱いですが、M1にしか出せない音があり、コアなテクノファンの間では未だ人気健在のようです。

中古市場や、M1の機能を再現したmicroKORG XL+で入手可能。

引用:https://www.amazon.co.jp/dp/B01L8DB074/

 

 

■ドラム

イシ(出演:水野哲志)はドラムを担当し、激しく叩いていました。

イシ役のさとしくんは、インストラクターに教わりながら結構頑張ったようです。

入門ということで、映っていたのはPearlの”ROADSHOW”辺りでしょうか。

引用:https://item.rakuten.co.jp/auc-mhfriend/

 

まとめ

お葬式から始まるピコピカ展開、80年代を再現した曲風に合わせて現代の子供が歌う・・・

あらゆるミスマッチさが面白くて斬新な曲でした。

 

それに一度聴けば脳内無限ループで病みつきになりそうな感覚さえあります。

今年一番のサブカル映画として話題作になること間違いなしですね。

 

 

※元ネタについてはこちらもどうぞ

「ウィーアーリトルゾンビーズ」の元ネタは平成文化の集大成だ!

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